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読書の切れ端

真面目に勉強したい大学入学前の高校生が読んでおくべき超絶おすすめ本12選+α

投稿日:2016年10月24日 更新日:

推薦合格が決まり暇を持て余す高校生、これから大学受験が控えるものの大学でどんなことを勉強しようかと悩んでいる高校生から、大学入学間近にふと読書でもしてみようかと思いたちググった高校生へ。

知的好奇心に満ち溢れ、今までの世界観をぶち壊してしまうかもしれない至極の本をご紹介!

と、その前に「生徒」と「学生」の違いも知っておいた方がいいよって話も合わせて紹介。

はじめに

選定基準はいくつかあります。

  • 高校生でもとっつくことができる内容であること
  • 知的好奇心がくすぐられること
  • 思わぬ新たな世界への視野が広がること
  • 何よりも面白いこと!
  • できるだけ様々なジャンルから取り上げること

です。

残念ながら僕自信の能力不足というか限界もあり、多少偏りもあるし、もっと高校生には適した本があるかもしれません。

「評判を聞けばこっちも…」というのもありましたが、ここは敢えて読んだことがある本のみを選びました。

取り上げた本に関連するような本もあれば合わせてピックアップだけしてあるので、もっと興味を深めたいと思ったらそちらもチェックしてみてください。

大学入学を控える高校生におすすめ本12選

14歳からの哲学

「14歳?高校生なのに??」と思う方もいるかもしれません…

が、こちらの本は中学生に限らず、それ以上の方にも非常におすすめの一冊です!

というのもこれでもかと著者の哲学が身近なものから平易な口調で語られます。

例えば、そもそも「考えることとは何か?」に始まり、「家族、社会、恋とは何か?」「善悪、自由、人生とは何か?」と徐々にボルテージを上げていきます。

哲学って実はすべてがすべて小難しい専門用語や言い回しをするものではないんだということがよく分かります。

大学で学ぶ上での出発点となる「〇〇ってなんだろう?」という問を持つということは、それはそれで広い意味での「哲学」とも言えます。

現に学問の出発点は「哲学」から始まりました。

そこでまずはその「問」を持つということはどういうことだろう?ということを、中学生に語りかけるような平易な口調で語られた『14歳からの哲学』をおすすめします!

参考実は重要な「哲学」と「哲学学」の違い-入門者向け学び方ガイドをご紹介! - TIRU LABO

※ でもちょっと著者の色も強いのでそこはちょっと気をつけてみて「本当にそうなんだろうか?」と考えてみてください(笑)

【その他おすすめ】

思考の整理学

お次に紹介するのは東大・京大で売れていると話題の『思考の整理学』です。

名前は「学」なんか付いてちょっとお固く思えるかもしれませんが、実際はそんなに小難しい話はしていません!

出版されたのが1986年とちょっと古いのですが、ある意味時代の違いを感じさせる一冊で趣を感じました。

特に最初の「グライダー」「不幸な逆説」という章はこれから大学に入学する高校生には本当におすすめで、というのも大学で求められる能力としての創造性というものがエッセイ的に語られているからです。

参考【レビュー】思考の整理学-「グライダー」 - TIRU LABO

その他にも考えを忘れる・寝かせる重要性などさまざまな示唆に富むおすすめ本です。

【その他おすすめ】

知の技法

文化系の東大1年生向けに教科書として編集された本、それが『知の技法』です!

こちらも出版は1994年とやや古いのですが、内容は大学で訓練するさまざまな学術的な技術が別々の専門領域の具体例に触れながらまとめられている良著です。

特にあとがきに当たる『「うなずきあい」の18年と訣れて』は、これまで「うなずきあい」という同意、いわゆる「空気を読む」能力ばかり身につけてきてしまった高校生にとってとっても重要な文章になるのではないかと思います!

参考【おすすめ本】『知の技法』―知的冒険の第一歩!具体と抽象の行き来で学問の技術に迫る必読書【大学1・2年生向け】 | Share Study

【その他おすすめ】

21世紀の自由論 「優しいリアリズム」の時代へ

続いては、フリージャーナリストの佐々木俊尚さんが執筆された『21世紀の自由論』です!

正直、政治にはまだまだ疎くいろいろ読んだ中でおすすめというわけではないのですが、日本におけるやや特殊な状況(「リベラル」の意味)や政治の歴史的な流れをコンパクトにまとめながら筆者の主張としての立場もしっかり描かれているという意味で高校生にとって勉強になる本だと思います。

あくまでここで主張されるのは著者の立場です。

ここでも「本当にそうなのだろうか?」と疑いながら自分なりに政治にコミットしていくきっかけにしていければいいんじゃないかなと思います。

【その他おすすめ】

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊

これからの時代を考える上で人工知能を抜きに語ることはできないでしょう。

主張としてベーシック・インカムとして月7万円支給というやや極端な意見でもありますが、人工知能だけでなく経済学的な観点から一つの政治的立場を主張する著書は珍しいです

これからの時代に残っていくのは「CMH(Creativity, Management, Hospitality)」と 言われているようですが、今後の進路を考える上でも一つの指標になる書籍でしょう。

【その他おすすめ】

教養としての宗教入門

人工知能などの技術もそうですが、世界を紐解いていくためには宗教の知識も欠かせません。

宗教を一意に語るのではなく、「強い宗教」「弱い宗教」と呼び分け、そういった意味では日本人は「弱い宗教」を持つ人が多いと評しています。

全般的な宗教の知識が平易に描かれているので読んで勉強になりました!宗教を学ぶ取っ掛かりとしておすすめの一冊です!

【その他おすすめ】

ピダハン― 「言語本能」を超える文化と世界観

他のおすすめ本と比較してやや専門的な本になってしまうのですが、この本ほど知的刺激に溢れた本も珍しい気がするので紹介致します…!

「ピダハン」とはアマゾンに住む少数民族なのですが、「右・左」の概念もなければ「数字」の概念もない…さらには「神」の概念すらないと言語学的にも人類学的にも非常に興味深い民族として知られています。

この本の何が面白いかというと、このピダハン民族を研究するため、そしてキリスト教を布教するためにやってきた研究者がピダハンとともに暮らしていくうちに改心してしまう一種の体験談にもなっていて読み物としても面白いということです。

その他にもピダハンは出産で死にそうで助けを求めている女性を助からないとし見捨てたりするといった描写や平気で子どもにナイフを触らせ遊ばせるなど、ショッキングな描写もあったりと、読み進めていくうちに不思議な感覚に陥っていきます...

世界には直接行けなくとも、知的冒険の扉はこの本によって開かれている

おすすめです。

【その他おすすめ】

美学への招待

「美学」という学問があることはご存知でしょうか?

ちょっと堅苦しそうに見えると評判のこのタイトルですが、専門用語を用いず徹底して初学者に向けて美学への道へと導いてくれます。

ただトイレを飾っただけに見えるような「デュシャンの泉」 がなぜ芸術として評価されたのか…?

そんな芸術にまつわる「美」の謎を分かりやすく紹介してれています。

理性の限界

ここからいわゆる理系分野の紹介になります。

なぜ「いわゆる」かと言うとそもそも大学における「文系・理系」の区分は大雑把すぎておかしいと思うからです。

参考「文系軽視」という言説を考える上での論点の考察-如何に役立つかではなく、なぜ文系・理系で分けるのか? | Discourse Guides

この意味がこの『理性の限界』を読むとよく分かるはず!

数学であろうと科学であろうとそれを突き詰めた先には非常に哲学的な議論にたどり着かざるを得ないのです…

この本はさまざまな領域の偏屈な学者から学生、社会人にアスリートといった面々がこうした「知」の限界について話し合っていきます。

シンポジウム形式で進むので堅苦しくなく、それでいて非常に知的好奇心をくすぐられる内容がテンコ盛りで間違いなくおすすめの一冊です!

参考【レビュー】理性・知性・感性の限界-人生の方法なんてなんでもいい?? - TIRU LABO

【その他おすすめ】

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

今度は重力にまつわるお話を歴史的にかつ分かりやすく一般向けに語ってくれる『重力とは何か』です。

最近、重力波が発見されたとのことで騒ぎになりましたがそういった文脈を理解していくにもおすすめの一冊になります。

何より、この分野のキーワードになる量子力学というものが非常に曲者で「あなたが家にいて太陽 or 月を見ていない時、それらは存在していない」というものなんです!

「面白すぎる!!!」

正直、にわかに信じられないような話でアインシュタインも当初は「うなわけあるか」みたいなことを言ったのですが、今では観測方法の発展でそれらが実証的に証明されてしまいました…

最後に出てくる人間の都合のいいように宇宙ができてるとする「人間原理」など、科学とはなんぞや、宇宙とは、人間とはなんぞやと考えさせてくれるきっかけになるでしょう…

ホログラム理論…ひぃ!

参考【レビュー】感想編:「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」 - TIRU LABO

生物多様性 「私」から考える進化・遺伝・生態系

そして、こちらが「生物多様性」について特に専門ではない著者(ナマコの皮の硬さの研究)が「生物多様性」についての講演を頼まれたことがきっかけに書かれた著作。

「生物多様性」について調べていくとそこに潜む守る「べき」という価値観に気づいたことから、倫理学の本も読み漁るも様々な立場があることから「これだ!」というものには巡り会えず…

そんな著者が出した結論が「私」という世界を拡張させて考えれば「生物多様性」を守るべきだと言えること

そんなちょっと意外な観点から「生物多様性」について考えていく本書、示唆に富んでて非常におすすめの一冊です!

参考生物多様性は守る「べき」に潜む価値観と科学の関係+普遍vs個物について - TIRU LABO

【その他おすすめ】

魔法の世紀

最後の一冊はこちら!『魔法の世紀』です!

正直言って、この世界観はかなり「ヤバイ」です。

どこまで実現するかはまだまだ未知数ではありますが、人工知能やアンドロイド並の衝撃として「デジタルネイチャー」の世界があるでしょう。

デジタルネイチャーとは、簡単に言うと「リアルとバ―チャル」が溶けて混ざってしまうような世界です。

あくまで、著者の見ている世界観であり、すぐに鵜呑みするのは危険だと思いますが、こうした世界観を持って日夜研究が進んでいると考えると黙って見過ごしてしまうのもそれはそれで危険なのかもなと思う次第です。

また、この世界観は資本主義が行くところまで行って中間層の仕事をごっそり取っていくことも示唆しています

今一度、というよりも今のうちに、考えておきたいですね…

参考思想β 2016-「正しさ」と「答え」を求めて三千里 - TIRU LABO

【その他おすすめ】

まとめ―自分なりの読書道を!

以上がこれから大学入学を控えて真面目に勉強していきたいという高校生に厳選したおすすめの本12冊です!

冒頭にも書いた通り、もっといい本もあるかと思います。

これはあくまで僕が読んできておすすめできるおもしろ&ワクワク本なので、一つの参考にしながらいろいろと読み進め、自分なりの読書道を開拓していってもらえればと思います!

ちなみにこんな僕ですが、「入門学術メディア」として『Share Study』というサイトを運営し始めました。まだまだベータ版で、これから仲間を募りながら記事を書きイベントなどを行っていこうと思っています。

もし興味があれば覗いて見てやってください。

それでは~



ブログ管理人

としちる

日本サッカー協会に入るため筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡し、やむなく部活を辞める。教材費と受験費を稼ぐためにバイトしながらの宅浪生活を2年間送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。帰国後、「人から始まる学問の見える化」を旗印とした『入門学術メディア Share Study』を創設。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、イベント運営に携わった数は50以上(17年8月現在)。最近、VALUも動かしてます。

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