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祭の本質とたき火コミュニティ論―文化作りと社会運動の間を思考する

投稿日:2017年5月29日 更新日:

先日、行われた佐々木俊尚プレゼンツ有料会員制コミュニティLIFEMAKERSでは『Forbes』が選ぶアジアを代表する30人の企業家に選出された『EVERYDENIM』のご兄弟二人と、共にオンラインサロンを運営する『灯台もと暮らし』の鳥居さんがゲストとして登壇されました!

その中で特に印象的な話があったので書き残しておくのと、それに関した昨今の思考の雑感をまとめです。

フェスの本質

ゲスト3人と佐々木さんがトークを繰り広げる中で話はさまざまな方向に飛んでいくわけなのですが(佐々木さんが打ち合わせなしのライブ感を重視しているため1)それでいてきちんとトークをさばけるのはさすが佐々木さんというところ)、いわゆる「祭りの本質は、燃え上がることではなく燃え続けられることにある」という言及があったんです。

個人的に、常識を打ち破るような発想は大好物でして過敏に反応して一気にダダっとメモしてしまいました。

どういうことか、軽く解説してみましょう!

たき火コミュニティ論

「そのうち『たき火コミュニティ論』なんて本でも書けそうだね」なんて佐々木さんも言ってたわけですが、要するにコミュニティを作る上で、一時的に燃え上がってしまうことよりも、燃え続けられるような「おき火」の方が実は大事ですよねって話

たき火で燃え上がってしまうことや祭ってのは「ハレとケ」でいうと「ハレ」に当たります。

ですが、それって燃え上がってしまった結局何も残らなければ「なんのため」の「ハレ」だったのでしょうか?

日常的に至極当然のものとしてあるのは「ハレ」ではなく「ケ」なわけですよね。

コミュニティっていうのも、ただ単に一時的に集まってワーワーやることよりも、持続的にそのコミュニティが継続することに、何かしらのイベントを行うことの意義が生まれる側面も大きいのではないかと

僕はそのように解釈しました。

コミュニティを紡ぐために必要なこと

これまで僕も自分でイベントを主催したり、LIFEMAKERSやTsukuba Place Labを始めとした数多くのイベントに参加してきました。

そうした経験を積む中で今僕を突き動かす感情は「対話する文化を作りたい!」というものなんです。

きっと、「コミュニティを作る」「コミュニティを紡ぐ」ということをどこか頭の片隅にでも入れている人なら、きっとこの「たき火コミュニティ論」として言ったことの意味と、それが文化を作るということに共通しているものがあると思うんです。

そう、僕らが作ろうとしているものは「日常に溶け込んだ文化のような意識のつながり」なのではないかと

以前、Tsukuba Place Labの主催イベントである『Lab対談 vol.4~コミュニティを紡ぐ~』に登壇されたコウメイさんも似たようなことを仰っていました。

まちづくりの一環として住民と企業の間柄的な立場にいるコウメイさんも「最終的には僕らが居なくなることが理想」と言うんですね。

これって要するに、「自然と人がつながり合うような、混ざって溶け合うような文化を作る」ということだと思いますし、それを為していくためにはきっと「おき火」をそっと人の心に燃やし続けるようなことなんじゃないかと思うわけです。

社会運動と生き様と

先日、『SYNIDOS』が国際社会動向研究所なるものを立ち上げその最初のシンポジウムに参加してきました。

お題は「若者と社会運動」。

まぁ要するにいわゆる『SEALDs』といった若者の社会運動についての分析を行ったことに関する対談だったのですが、「あの運動はなんだったのだろうな」と僕もどこか引っかかっていたんですね。

そう簡単に括りたくないし括られたくもないのですが、一応年齢的に僕も「若者」です。

あの運動は何を目指していたのか考えてしまいます。

「社会を変えたかったのか?」

「ただ自らの主義主張を積極的に押し出したかったのか?」

「社会はそう簡単に変わらないにしても何か次につながればいいと思っての活動だったのか?」

正直、自分が思うように社会はそうやすやすと変わりはしないわけです。

その中で、

「ただ現実を受け止め、社会に溶け込んでいくのか」

それとも、それでも信じる「正しさ」があるとして

「変わらないとしても変わらないなりに可能性にかけ、行動し続ける勇気を持ちたいのか」

こうしたことが、昨今の「若者と社会運動」に関してや「コミュニティを紡ぐ」ということに関して問われている側面があるように思います。

まとめ

冒頭のEVERYDENIMの話に戻りますと、二人の兄弟、兄の山脇さんと、弟の島田さんのコンビは本当に絶妙で見ているだけでも面白く、かつ活動にかける理念に自ずと共感してしまう魅力があります。

その根底にある彼ら二人の価値観というものは、きっと日常の中に小さな「おき火」を灯すということにあり、ただただ日常的に彼らのデニムを履くということがその仕掛けとして機能しているという点が本当にスゴイなと思わされます。

ぜひ、まだ彼らに会ったことのない人は直接会ってその価値観について聞いてみて欲しいなと思いますし、LIFEMAKERSの一スタッフとしては「今を生きる」さまざまな面白い人達に会いに来てもらえたらな、なんて思います。

ではでは~

注釈   [ + ]

1. それでいてきちんとトークをさばけるのはさすが佐々木さんというところ



ブログ管理人

としちる

日本サッカー協会に入るため筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡し、やむなく部活を辞める。教材費と受験費を稼ぐためにバイトしながらの宅浪生活を2年間送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。帰国後、「人から始まる学問の見える化」を旗印とした『入門学術メディア Share Study』を創設。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、イベント運営に携わった数は50以上(17年8月現在)。最近、VALUも動かしてます。

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