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人から始まる地域創生―ことばから現実を変えてみる

いきなりですが、地方創生とか地域創生と言われる昨今ですが、僕が思うに結局のところ「人」の魅力が地域の魅力になるんじゃないかと思うんです。

「地域」に魅力を感じてほしい人が、地域創生といったことをテーマに発信をしているから「場所」にフォーカスが当たるように聞こえてしまう側面もあるのではないかと。

 地域活性化の必要性

そもそも地域に魅力を感じてほしいと思うのは誰で、どんな人に来てもらいたいのかをもうちょっと浮き彫りにして考えていかないといけませんよね。

やはり、人口減少が日本全体として進む中で若手の世代、それも子育て世代が少なくなってしまうのは、次なる経済が回らずにどんどんと過疎化が進んでしまい、もともとあった地域コミュニティというものが維持できなくなっていってしまいます。

経済が回らなければ、税金も集まりません。お金がなければ、新しい施策もなかなか手を出せませんし、若手の人がいないとこれだけ変化の激しい世の中の流れにも上手く対応できない側面がどうしても出てきてしまう。

そう考えていくと、広く「地域活性化」が唱えられ、地域を盛り上げるためにも「地域創生」「地方創生」という言葉が生まれ、政策としても財政的な支援が出て来るのもごく自然な流れだとも思います。

 「人」から始まる地域創生

一方で、そもそも地域に住んでいない人がその土地に魅力を感じる要素ってなんなのだろうとも思います。

やはり、自分の望む職について生活できるのも大事ですし、もしくは強烈に望むライフスタイル(例:出来る限りの自給自足)を送れることがポイントになってくるかもしれません。

子育てに向いていること、たまたま実家や親戚の家があること、さまざまな要素があるかと思いますが人がその土地に実際に住むということにはそれなりの「決断」が必要ですよね。

そうした「決断」を後押しするものってなんだろうと思うのですが、最終的には「人」に帰結する側面が大いにあるのではないかと思ってきました。

今、人に会いながら全国行脚をしているのですが、コミュニティを作っている場所にお邪魔しながらお話を聞いていると、どの土地にも「キーマン」となって中心的に活動している人がいるんですよね。

参考47都道府県の灯火を一箇所に。ACADEMIC CAMPを開催したい! │ 入門学術メディア Share Study

福岡みたいな都市では資本も機会も集まるのでまたちょっと特殊ですが、佐賀で水族館を中心にコミュニティを作っている学生とか、熊本でも「面白くないとただ言っているのも面白くないから自分で面白くする」と言ってイベントを行うやら公園作るクラウドファンディング1)熊本上通のビル跡地に、親子がふらっと休憩できる民営の公園を作りたい!! CAMPFIREやらFacebookを通してさまざま人をつなぐ仕掛けをする人とか、鹿児島の桜島でコミュニティの要素を持ったカフェを作ろうとクラウドファンディング2)鹿児島のシンボル・桜島を盛り上げたい!玄関口に賑わいの場を! │ Readyforを仕掛けている人とか(元は東京の方)。

地域としての魅力もあるのですが、その地域の魅力を作ってきた、あるいは作ろうとしているのもやっぱり「人」なんだなって改めて思ったんです。

「場」に価値はない。「人」に価値がある。

とよくコワーキングスペースのスタッフとして活動するTsukuba Place Labの代表である堀下恭平さんは言います。

場としての魅力を作り上げているのも「人」ならもっと人そのものの魅力を押し出すあり方もあるんじゃないかと。

すでにあるとも思いますが、そうしたことに着目した「ことば」を作っていくのもいいんじゃないかなと考えるようになってきました。

おわりに―「ことば」から変えるということ

「ことばは現実を構成する」という考え方があります。

僕は「地方創生」というより、「地域創生」ということばを使った方が良いのではないかと思っています。

「地方」というと、「中心(都市)」と「周辺(地方)」というイメージがにじみ出てしまっているように感じませんか?

都市だって地方からすれば周辺の存在ですし、「地域」であれば都市も地方も関係なくフラットな立ち位置になれるのではないかと。

もちろん、だからといって「都市」と「地方」のあり方が変わるかといえばさまざまな違いを挙げることはできますが、今では一重に地方といっても立派に最先端を走る場所もどんどんと現れてきています。

まずは現実は今すぐ変えられないかもしれないけど、「ことば」は変えることができる。

それは人も同じです。まずは普段、自分が使っていることばを変えてみる。それは内面的なものから始めて、やがて対面でのことばも変えてみる。

それが積み重なると思考が変わり、態度が変わり、徐々に行動も変えることができる。

自分が変わることで、その自分と接する誰かも変わる可能性を秘めている。

そんな連鎖が、関係性がやがて大きな何かも変えていくのではないかと。

そんな風に最近は考えています。

注釈   [ + ]