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【第4回】ブログの行方―ブログの在り方と今後

投稿日:2016年1月16日 更新日:

「ブログの行方」連載シリーズ最終回の第4弾!

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前回のまとめ

第3回は「アフィリエイト情勢」と題して、2014年と2015年のデータを参照しつつ、「やっぱりアフィリエイトで稼ぐってそんな簡単じゃないよね」ってことを述べました。
最近、「PVアップ!」「最適な広告の位置!」「収益見てみて!」といった記事が巷に溢れていて、少し辟易してきたなと思ったので、そう思うならじゃあ「ブログはどうあるべきなのか?」ってことを提示しなければと思うので、自分なりの考察をしていきたいと思います。

コンテンツの質

そもそも昨今のメディアも変遷しつつあります。巨大SNS市場を世界規模に作り上げたTwitterやFacebookを始めとしたメディアも既存のメディアと繋がりを見せつつあります。
一方で、メディア市場を賑わせたバイラルメディアにも陰りが見えつつありました。Googleの検索アルゴリズムの変化などによって、徐々にコンテンツの質が問われるようになってきたからなどです。そもそも拡散されてもきちんと読まれているかと言えば、そうではないといったこともあります。
結局のところ、既存のメディアであれブログであれ重要になってくるのはそのコンテンツの質です。では、「コンテンツの質」とはブログにとっていったいなんなのでしょうか?

デジタルのメリット

そこでまず整理したのが紙とデジタル媒体の特徴でした。紙媒体には固有性があり、個々人にとってのオリジナルティを持ちます。それによって、印象・記憶に残りやすいなどするのが紙媒体の最大のメリットではないかと述べました。
一方、デジタル媒体には固有性はありませんが、逆に端末さえあればいつでもどこでも閲覧することができるといった普遍性があるとも言えそうです。
ですが、デジタル媒体が持つ最大のメリットはクロスメディア化できるといったことにあるのではないかと述べました。

クロスメディア化

クロスメディア化とは、その名の通りメディアとメディアをつなぐことを意味します。
これは、既存のメディア媒体としてあった紙媒体にはない最大の特徴です。
クロスメディア化の例として「雑誌と雑誌」「雑誌とメディア」「書籍とメディア」といったように、異なる事業主でもwin-winの関係を築くことができます。
これは、今までは競争関係にあった事業主と共同関係を築き、新たな利益を生み出すことができるということを意味します。
今まではそれぞれの購入費用と広告だけで成り立たせていたものに、新たな利益構造をもたらしてくれる可能性を示唆しています。
これは、現在メディア界隈で起こっている現象とも一致しつつありますよね。SNSとニュースサイトが連携している流れもその一環と言えそうです。今後は異なる事業主間同同士でもそういった流れは加速していくかもしれません。
上の例は既存のメディアを例にしてあげましたが、これはブログに関しても大きなメリットとして捉えられるかと思います。
今、「自分のブログで記事紹介しますよー」や「ブロググループみたいのを作る」などといった動きがありますが、それもデジタル媒介だからこそ出来ることですよね。今後、自身のメディアを成長させていこうと思うなら、そういった特徴を利用していくのは重要なことかと思います。

ブログの目的

冒頭でも述べましたが、ブログで稼ぐとなると費用対効果というのはハッキリ言って高くないでしょう。
一度波に乗らせることができれば、特に何もしなくてもお小遣い稼ぎとして稼ぐことが出来るかとは思いますが、それをできる人というのはもともとそういったスキルをある程度持っている人、もしくはブログに時間をかけることが出来た人かと思います。いずれにしても、簡単ではないでしょう。
そもそもブログをする目的ってなんなのでしょうか?収入を稼ぐことが目的なのでしょうか?
いつも思うのですが、お金を稼ぐことっていうのは目的に成り得ないと思うんですよ。お金を稼ぐっていうのは何かをするための「手段」であって目的ではないですよね?
だから、そういった手段ばかりにフォーカスが当たってしまうのはどうにも滑稽に思えてならないことがあります。
何度も言っていますが、別にお金を稼ぐことが悪いってことを言いたいのではないです。
ただ、それは副次的なものであって主題ではないってことです。よく「フミコフミオ」さんが「PVアップ」や「収益公開」などとしたブログを揶揄って「日記回帰」と言ったりしていますが、まぁそれに近いところがあります。
もちろんブログを書く目的など結局は人それぞれです。ただ、その目的を自分でとことんよく考えてみる必要はあるかとは思いますけど。

ブログの在り方

はい、やっと本題です。笑
では、そうした現状などを踏まえてブログの在り方ってなんなのでしょうか?
僕が思うに最終的にブログで重要になってくるのは「信頼性」の問題です。ブログを購読しようと思う時に、「なぜそれを購読しようと思ったのだろう?」と自分に問いた時に思ったのが、そこに一定の情報を得ることができるという信頼性の如何があるなと思いました。
なんらかの目的を持って見ているわけですが、そこにはブログがある個人によって運営されているという前提があります。
つまり、「誰が言っているのか?」ということがブログを見に来る要因として大きいということです。
これは同時に、「誰が見ているのか?」とも考えられます。
結局のところ、ブログも一つのコミュニケーション媒体だと考えれば分かりやすいかと思います。
例えば、同じ話でも胡散臭いと思っている人の話は胡散臭く聞こえて、信頼している人の話はそれなりに信頼して聞こうとします。
それが、ブログ全体を通しても成り立っているということです。
ですから、ただ単にアクセス数を稼ぐのが重要なのではなくて、「如何に信頼してもらえるのか?」ということが重要な命題になってきます。
ではどうすれば信頼してもらえるのでしょうか?

記事の質

何度も言っていますが、重要なのは一つひとつの記事の質です。最初にたまたま見てもらった記事でへんてこな内容だと判断すればまた見ようとも思いませんよね?
ですから、まずは良い記事を書くということに集中していくことが大事です。ここでいう良い記事とは客観的に見て良いとかじゃなく、やはりどういった読者に向けて書いているかによってその「良い」の基準も変わるということに留意してほしいと思います。
その読者に向けて、書いた内容・意図等が伝わればそれで良いということです。
つまり、閲覧数の問題になるかどうかはその人の目的によって異なるということです。そこを忘れてはいけないと思っています。

一貫性

信頼というものをプールの水に例える英文が筑波大学の受験問題で出たことがあります。
人との信頼関係とは、最初はきれいな水の状態で始まるのですが、一端その人との関係が崩れると汚れてしまい、そうなってしまうとその関係を修復するのは大変だというお話でした。
ブログであろうとそれは同じで、信頼性を得るには質と同時にその一貫性が重要になるはずです。
それは内容でもあり、書き手の存在というものでもあります。
内容としても一貫性があるもののとしてサイトを構築していれば、他の情報を見たいと思わせることができるかと思います。
始めたばかりなら、そうしたものはなかなか作りづらいですし、自分が何を一貫して書きたいかなどそもそも分からないということがあるかと思いますが、雑記ブログでは30~50記事くらい書けばだいたい自分がどんなものを書きたいかといったことが分かってくるのではないでしょうか。
僕もだいたいそれくらい書いてなんとなく見えてきたので、自分自身の整理のためにもここでブログ論的なものを書いています。笑

Webデザイン

これは一概にも言えない側面がありますが、ある程度Webデザインがきちんと出来ていれば、記事内容とかもごまかせる側面はあるかと思います。笑
そこに個性も出せますからね。
「Facebook」の投稿欄に「今どんな気持ち?」って書いてあるじゃないですか。あれを変える実験を一部ユーザーにしたら投稿内容の傾向も変わったって話があるんですよね。
そんな感じで実は人はデザインされて動いている側面が大きくあります。
ですから、それをいい意味で積極的に利用していくのも大事でしょう。
そうじゃなくても、読まれているブログはいくらでもありますから小手先の技術であるとも言えますけどね…

個性

一貫性のところで書き手の存在というものも挙げました。
これは、だいたいのブログが個人によって運営されていることと関係しています。そうじゃなくてもですが、特にという意味で。
ですから、誰かのマネをしたってあんまり面白くないんですよね。
もちろん、「まなぶ」は「まねる」とも言うようにマネをするのが一概に悪いのではないし、いいところはどんどんマネていくべきだと思っているくらいですが、最終的に押し出されるものはその人自身の個性ですよね。
それを垣間見える記事というのは面白いなぁと思います。だから余計にありふれた「収入うぇーい」「アクセス数うぇーい」は面白くないのかもしれません。

ブログの今後

それで、ブログの今後はどうなんだということですが、何度も何度も書いている通り、結局はそれぞれの目的次第です。
最終的に重要なのはそこを自分自身で問い詰めて見つけ出し、その上で「ブログの在り方」で書いていったことを積み重ねていけばいいと思っています。

稼ぎたいならWebライターになった方がいいんじゃない?

ですが、一つ言いたいのはもしきちんと稼ぎたいとか思うならWebライターとしての技術を身につけていった方がいいと思います。
Webライターとして情報リテラシー、ライティングスキルといったものをきちんと教わり、それなりのメディア媒体でやっていく方が技術もお金も稼げると思います。
そもそもこういったものって一朝一夕で身につけられるものじゃないですからね。
ライターとして発行物的なものを書いた経験がある方なら分かるかと思いますが、こういったものを作り上げるというのはアポ取り、取材、記事執筆、文章校正、レイアウトといった工程を通す必要があり、とても大変です。
今後ライターとしてやっていきたいならブログでというのはあくまで過程ですよね。であれば、どんどんそういった道に行くのがいいかと思います。
これは信頼性の問題とも関わってきますよね。
まぁ、所詮はブログですからかなり主観的です。どこまで情報に対する信頼性があるかと言えば、既存のメディアと比べて客観的なものから一歩遠ざかった位置にあるかと思っています。

「つれづれTiru's Life」の今と今後

翻って、このブログはどうなのかというとプロフィールにも書いていますが、「教養を広めること」、「自分が面白いと思うことを発信すること」が主な目的です。
ですが、正直言って言いたいことが届かなくたっていいと思ってます。
どういうことかと言うと、こちらの記事でも書きましたが「他人を変えることはできない」からです。

 

それに先ほども言いましたが、きちんとやるならWebライターになってそれなりの物を作り上げていく方が手っ取り早いと思ってます。
さらに、「教養を広めたい」の「教養」も学問的なことではあるわけですが、そこも専門的な話をするなら学会で戦った方がいいわけです。
ですから、ここで書いているのはあくまで自分にとってのためである側面が大きいです。
それなりに練習にも勉強にもなりますからね。
けっこー好き勝手に書けるし、もともと伝えるのは好きなのでこれで今はいいのです。笑
一応、「クロスメディア化」で話したようにネット同士でのリンクや、さらには現実ともクロスさせていきたいなとかいろいろとアイディアはあるのですが、それはまたその時で今はこんな感じで個人メディアとしてつれづれと書いております。笑
届くかどうかは問題じゃないというのもつまり、僕にとってブログとは「叫び」であり「祈り」なのです。
それは直接目に見えない誰かであり、同時に自分に向けたものでもあります。
「叫び」や「祈り」ってそういうものだと思いませんか?
ちょっと話がいろいろと膨らんでしまった感があって、ここで書いた一貫性はシリーズ全体としてあんまりないなと自分でも書き終わって思いましたが、だいたい今のブログやメディアの捉え方はこんな感じです。笑
ちょっと伝わりにくいとこもあるなとは思いますので、また改めて簡潔に分かりやすくまとめれればと思います。
では!

ブログ管理人

としちる

日本サッカー協会に入るため筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡し、やむなく部活を辞める。教材費と受験費を稼ぐためにバイトしながらの宅浪生活を2年間送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。帰国後、「人から始まる学問の見える化」を旗印とした『入門学術メディア Share Study』を創設。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、イベント運営に携わった数は50以上(17年8月現在)。最近、VALUも動かしてます。

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