これからの教養を考える としちるのブログ

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現役筑波大生が語る入試見直しからの学類・専門学群改革構想

投稿日:2016年1月29日 更新日:

現役筑波大生としては気になるニュースが目に飛び込んできました!

筑波大学の入試構想から学類・専門学群の見直しを図っていくそうです!

大量に撮った図書館の写真がパソコンになくこの写真で…

また改革するのか筑波大学!

こんにちは。としちる(@ture_tiru)です!

現役筑波大生としては気になるニュースが飛び込んできました。

それがこちら。

www.asahi.com

東大のように1年間の教養を身につけるための期間を設け、2年次にそれぞれのコースを選択できるものにしていく構想だそうです。

実は僕はこの話を1年前から構想としてあることを聞いていました。

全代会(全学学類・専門学群代表者会議)というとこに所属していた関係で学類長や副学長・学長とお話しをする機会が時たまあり、そこでこの話を聞きました。

その時聞いたのはまたちょっと違う話だったのですがこのようなもの。

「学群、学類の枠を取っ払って、学士を取ることを重視していくようにする。」

もちろんこれは構想段階のもので、確かなものではなかったようです

おそらく今ならカミングアウトOKでしょう。

(大丈夫ですよね…?)

※  この間、とあるミーティングに参加した際にとある方と話したところ、やはり「学士」を取るために単位を取得していく方式に変わっていく模様です。まだ確定したわけではないと思うので、まぁ話半分程度にと思っておいてください。

 

筑波大学の総合科目

実は筑波大学では総合科目というものが必修科目としてあります。

大きく括れば文系、理系、また文理融合科目からそれぞれ2単位の計6単位を取得しなければなりません。

講師となる方々は言うなれば見習いの方々が授業をします。

(正式な区分を忘れてしまいました…)

ですので、授業は不慣れな人が多かったりします。

内容も「教養」を身につけるという名目としては、専門的で難しかったりします。

正直、あまり面白くないので総合科目は興味で取るのではなく単位の取りやすさで選ぶというのが上級生のおおよそ一致している見解です。笑

筑波大学の履修事情

個人的見解だと、筑波大学としてこの流れを選ぶのは自然ですね。

僕は筑波大学にしか所属していないので、あまり分かっていない時があったのですがこの大学はけっこー特殊な大学です。

ざっとその特殊性を挙げてみると…

・学類・専門学群の数が25あり、さらにそれぞれの枠を越えた授業を履修できる

・各専門学群・学類も比較的学際的に広い分野をカバーしている。

・全代会やT-act(学生の活動を支援する)、また学園祭が学生によって主催されている。

・大学におけるクラス制度の存在。

などといったものがあります。

ここから筑波大学が学生に主体的に取り組むことを促進しているという面が見て取れるかと思います。

個人的な体験を述べると、僕もかつて転類を考えたことがありました。

現在の国際総合学類から比較文化学類に転類し、現代思想を専攻していきたかったからです。

それを考えたのが2年生の10月。

ですが、現在筑波大学の転類試験は毎年10月の一回しか行われておらず、既にそれが終わってしまっていました。

転類制度はあれど機会的なことを鑑みると、狭き門であったりするんですよね。

僕は現在、大きく括ると社会言語学を専門にしていくとこなのですが、国際総合学類ではほとんど言語学の授業は開講されておらず、言語学を学ぶには人文学類の授業などを履修しなければなりません。

確かに履修することは可能なのですが、専門学群・学類によって卒業条件的に自由に取得できる授業数は限られており、興味のなくなった自分の学類などの授業を取らなければいけなくなるといった状況が起こります。

実際、一定の分野では学類の壁を越えて学ぶことができますが足かせはどうしても付いて回ってくることがあります。

それでも他の大学に比べたら十分に機会はあるそうですが。

筑波大学では研究分野を定めていった大学院においても学際的な研究が奨励されており、実際そのように大学院のコースも作られています。

研究していけばどうしても様々な観点から切り込めることが分かりますからね。

そこで取れる選択肢が多い方が多くの学生にとってメリットになるでしょう。

こういったそもそもの筑波大学の特性上、ある一分野だけを学びたいと言う人はそんなに多くないのかもしれません。

もちろんスペシャリストになりたいと思って、好きでやっている方もいますが。

専門なくして学際なし??

僕は学際的に研究していきたいと思っている人間です。

なぜなら、現在研究分野というものは細分化されていますがもともと世界というものはそもそも切り取られて存在していないからです。

ですから、「真実」に迫るにはどうしても学際的な目線が必要になります

ですが以前こんな言葉を聞きました。

「専門なくして、学際なし。」

僕はその時「学際」だと思いましたが「学才」かもしれません。

なんせ酒を飲み交わしながらだったので厳密に考えていませんでした。笑

Anyway

「教養」をテーマにしている僕としては興味深いニュースでした。

今後も筑波大学に限らず、日本各地、世界各地の教育事情についてアンテナを張っていきたいと思っています。

では!

ちなみにこうした大学構想に関しては東京大学出版の「知の技法」が参考になるかと思います。各分野の専門家が語る知の技法は面白いですし、東大生必携?の本らしいのでおすすめします。

知の技法: 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト

知の技法: 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト

ちなみにこちらは「知の技法」の入門とありますが、著者が同じというだけで違う会社から出版されています。ですが、対談形式で読みやすくなかなか濃密な話が展開されているのでかなりおすすめです。

「知の技法」入門

「知の技法」入門



ブログ管理人

としちる

日本サッカー協会に入るため筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡し、やむなく部活を辞める。教材費と受験費を稼ぐためにバイトしながらの宅浪生活を2年間送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。帰国後、「人から始まる学問の見える化」を旗印とした『入門学術メディア Share Study』を創設。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、イベント運営に携わった数は50以上(17年8月現在)。最近、VALUも動かしてます。

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