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【レビュー】「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」

投稿日:2015年3月1日 更新日:

中学生の頃に、重力に興味を持って簡単に解説している本を読んでいたから相対性理論の概要などは簡単に知っていました。AmazonのKindle本日替わりセールで安売りされていて、もう一度勉強し直したくてポチッと購入。(安いしかさばらないしでKindleいいですね!ちょっと読み直しにくいですけどね。。)

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レビュー:科学という神秘

重力にまつわる科学史の流れが数式を使わずに、さまざまな事例を交えながらの説明でとても分かりやすい。

理系には進まなかった昔の高校の同級生等を対象にしたつもりで書いたらしく、知的好奇心をくすぐられるような内容であふれていた。

ニュートン力学から、相対性理論超弦理論、果てはホモグラフィー理論からマルチバース(多重宇宙)まで…

 

科学者がいかに理論を構築し、またその理論が不都合な事態に陥った時にどのようにして新たな理論を生み出していったのかが、壮大な歴史ドラマを見ているかのように感じられた。

残念ながら数学や物理学の知識はないが、「重力から宇宙の謎」までを迫っていった科学者たちの戦いに感動を覚えました。

 

昔は理解できなかった超弦理論(超ひも理論)も、分かりやすく説明されていて納得。

しかし、この世は11次元で出来ているなんて信じられます…?

 

しかも、少し調べたところ最新のホモグラフィー理論なんてこの世は二次元上の情報を三次元に投影しているにすぎないなんて言うわけだからもうホントどうなってんの??って思ってしまいます。笑

けど、そんなこと言ったらかつては地球は丸いなんて誰も信じていなかったわけですからね。

 

今の理論を突き詰めていくと、浮かび上がる事実というものはこうしたとても常識では信じられないようなものにあふれているのでしょうね。。

科学は信じるけど哲学なんて信じない。ただの自己満の空飛なものだなんて言う人にこうした物理学の不可思議で神秘的な世界についてどう思うのかぜひ聞いてみたいところです。笑

 

光だって波であり粒子であるという二面性があるように、物事は一方でしかないなんて決めつけてしまうことは危ないことだと思うんですけどね。

最後の方に、あまりにもこの宇宙は「人間に都合よくできている」ことを「人間原理」とする考え方があると著者は言います。

しかしこの人間原理は、科学にとっての「最終兵器」のようなものだと私は思います。説得力のある仮説なのは確かですし、実際そうである可能性はありますが、安易にこの考え方に頼るべきではない。最初から人間原理で考えていると、実は理論から演繹できる現象を見逃して「偶然」で片づけてしまうおそれがあるからです。

と述べています。

ゼロベースで物事を捉えてみる

しかし、とても信じられないような事実が次々と発見されたことは先ほども書いた通りです。

こうした考え方の根本を揺るがすような事実に出くわした時、どう対処するのか。

安易に偶然や神といったものにそれを押し付け考えることをやめてしまうのか、それともなぜそうなのかを追求しゼロベースから物事を捉え直していけるのか。

 

そうしたことが、これから問われて行くような気がしなくもないです。

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心に響いた科学のあり方

この本の中で気に入った言葉がありました。

「科学とはアイデアの自由市場なのです。」

本当にそうなのだとこの本を読み通しながら思いました。

 

科学者たちは常識にとらわれず、様々な仮説を作り上げ、計算をし理論を構築、また実験によりその理論の整合性を確かめていきます。

そんな、科学者の生き様が描かれ、かつ魅力あふれる重力や宇宙の謎について読者を置き去りにすることなく丁寧に書かれた良著だなぁと思いました。

 

専門でない人にこそ、ぜひ読んでもらいたいです。

きっと知的好奇心を満たしてくれると思います。

ブログ管理人

としちる

知識と知識が繋がった瞬間がたまらなく好きな凝り性。冊子制作で学んだ取材・記事執筆やデザイン制作のスキルをWeb上にて、学問的なものを発信することに役立てられればと思い活動している。

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