ジョジョリオン14巻が出ました!ついにジョジョシリーズも30週年を迎え、ボルテージが上がってきてるのではないでしょうかッ!!
シリーズ累計1億冊を突破ァァァァァ!!!ということで、早速レビューしていきましょう!
ジョジョリオン14巻のあらすじ
定助の正体が「死んだ吉良と融合した仗世文」であると突き止めた田最は、標的を定助に移して粛清を開始。だが、騙されていたことを知った鳩が反撃! スタンド攻撃が田最に突き刺さる。東方家で始まった惨劇の結末は!?
ジョジョリオン14巻の感想
田最環(だもたまき)のスタンド、ビタミンC強すぎだろ…と思っていましたがギリギリで形勢を逆転させた前巻。
今巻ではついに田最環との決着ゥゥゥがつきました!
しかし、田最環は最後までゲスいキャラでしたね。一応、今回の石男たちのリーダー格とのことでしたがあんまりその風格はありませんでした。
ズラでしたしね(笑)
「ロカカカの樹」争奪戦は、一端ここで終結かと思いきや、今巻ラストでついに東方家の母が登場します。囚役していたことやその行動から怪しさがプンプンと漂っていますし、未だに兄も顕在しています。
14巻にしていまだラスボスらしき姿が見えず、いったいこの話はどこに進んでいるのか見えません…
記憶を探し求めていた定助もついに自分のなすべきことを自覚するのでした!
オレの名前は「東方定助」
子供の頃や吉良吉影としての記憶もいまだ…何も知らない
これからさきも…決して…
だが『やるべき事』はわかる
オレがこれからやるべき事がッ
…
逆に折れの『戻らない記憶』の存在した証明となっていくのだッ!
オレならホリーさんの為に「ロカカカ」を手に入れることができるッ!
『等価交換現象』ッ!
オレは一度手にしたことがあるからだッ!
それと「カネ」が必要だッ!
ジョジョリオン14巻167P引用
ジョジョリオンの哲学と今後への期待
いやぁ、しかし記憶を探し求めていた頃から進展はしましたが、どこかまだモヤッとした感じです。
僕はジョジョで描かれる哲学が好きです。
第8部ジョジョリオンの哲学は主人公が記憶がないところから始まり、いつもの血統を受け継ぐという要素も薄い。
その「アイデンティティー」といった問題や人間界に潜む石男などかなり奇妙で面白くないわけではないのですが、イマイチまだ乗り切れていない自分がいるのも事実です。
今回、ついに定助が母親とされるホリーさんを救うという決意を新たにしたところで、東方家の母、花都(かあと)が登場し物語はどう絡み合っていくのでしょうか?
続きに期待したいと思います!
ほぼ読み切りの常秀の奇妙な冒険―ミラグロマン
今回、4話中の2話は常秀の読み切りみたいなものでした。個人的にはすごく良かった。物語に関係のない話が唐突に入れられる4部のころをなんだか思い出します。
表紙のカバーも取るとこのように常秀がメインでした(笑)
最初、登場した頃の常秀の残念感は凄まじかったですが14巻にもなるとだいぶこなれてきて、むしろこの扱いに妙なかわいさを感じるようになってきました(笑)
物語の中心を彩る「ミラグロマン」とは、ホームレスを装った男からくすねたお札が使えば使うほど増えて戻ってくるという呪いをかけるもの。
一見、気持ちいいはずなのに、使っても使ってもお金が減らない。増えるお金は番号の末尾が「13」のものだけ。そのお金を破壊したら完全に呪いは移り、ついには「何も買えなくなってしまう。」という。
これが面白かった!岸辺露伴の冒険談を読んでるような気分でした。
うまい具合に常秀のキャラにかけた話だったんじゃないでしょうか!
まぁ、お金があればいいってそんなもんでもないですよねぇ。増してや一方的に増えるだけなんて…
たまにはこんな話も挟むのがジョジョリオンの味なのかなって思いますが、「呪いを解く物語」として始まったこの話はどこに向かっていくのか!気になります。