突然、思い立って観るつもりのなかったアカデミー賞に多数ノミネートされ話題となっている映画『ラ・ラ・ランド』を観てきちゃいました!
正直、あんまり期待してなかったのですがいい意味で期待を裏切ってくれた本作品の概要と感想を観終わった直後にダダダッと紹介!
内容を紹介しつつのネタバレ感想になるので、気になる方はご注意ください。
春の息吹に運ばれ観てきた『ラ・ラ・ランド』
ども!事前情報無しに映画を観るのにハマっているとしちる(@ture_tiru)です。
今月は『沈黙』『この世界の片隅に』に次いでついに3本目!
全然観る気はなかったのですが、引っ越し準備していたら春の息吹を感じて気がつけばチケットを購入してました(笑)
僕は素人に毛が生えた程度の映画しか観ていないし、特段知識もあるわけではありません。大学に入ってからミュージカルも好きになってきたくらいです。(哲学好きな)素人なりの感想として今回は紹介したいと思います!
というのも、ネットには映画警察がいるので…
『ラ・ラ・ランド』概要
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。
『ラ・ラ・ランド』感想
思ったよりミュージカルミュージカルしていなかった
まず感じたのは、思ったよりミュージカルミュージカルしていなかったということです!
ミュージカルっていうと僕は『glee』とかそこら辺のイメージが強くて、こうみんなで歌って「HAPPY!」という感情や「悲しい…」という気持ちを思う存分に表現するものだと思っていました。
そういった意味では、周りにいる全員を巻き込んだり、周りの友人・知人と歌って踊ってということは少なかったように感じました。
どこかの感想で「よくミュージカルに出てくる脇役で素晴らしい演技やダンスを披露する人がいない」とありましたが、確かに主役二人以外に目立つ登場人物はほぼいなかったように感じます。
ところどころ、二人にライトスポットが当たることで周りの脇役は姿を消すのですが、そういった点からもあくまで主役二人の物語だということがとてもよく浮かび上がるような演出になっていました。
個人的にはこの演出がすごく後に効いていたと感じています。というのも、結末にも関わってくるのですが、あくまでこの映画は二人の出会いからすべて始まっているのです。
最初と最後が素晴らしかったので観て後悔は全然ない
映画の導入:意外な場所から始まるミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』
この映画の何が一番素晴らしいか?それはもう最初の掴みと最後の締めの持っていき方でしょう!
最初に先ほどはあまりなかったと言った周り全員を巻き込んでのミュージカルがあるのですが、これがすごく観ていてスカッとした、晴れやかな気持ちになるんです。
というのも、高速道路場で交通渋滞している中、退屈そうなドライバーが突然ミュージカルし始めるというものなのですが、老若男女、肌の色といった人種問わずに暴れまくります。
高速道路で(笑)
退屈の象徴とも言える「高速道路」というルールに縛られたどこか閉鎖的な空間で、歌って踊って、跳ねて飛んで、青空が輝く光景は非常にワクワクさせるような気持ちにさせられました!
新規記事も書きました!

歌われるこちらは『Another Day Of Sun』という曲!サウンド・トラックはちょっと高くて買うのはという人はAmazonミュージックで買うって手もありますよ。250円だったので僕も思わず買ってしまいました(^^)
映画の締め:突然の時間経過から出会い、別れる二人
そんな魅力的な導入シーンから描かれ始める二人の出会いはとある冬から始まりました。
冬、春、夏、秋。
冬に出会い、春に惹かれ合い、夏に恋し、秋にすれ違いを見せ始める。
最初はお互いを知らずに高速道路でのいらだちをぶつけ合った二人が、再会を果たしながら交流を深めていくベターな展開で物語は進んでいきます。
「このままハッピーエンドで終わるのかなー」
なんて思ってたらそんなことはなかった!
思わぬ出会いからお互いの夢を応援しあい、お互いがいたからこそたどり着いた夢のような状況。ミアは著名な女優に、セバは自分の店を持つ。
ですが、出会いから1年が経ち、共に愛し合いながらも別れたその5年後には、ミアには夫と子が、そしてセバはついにジ好きなジャズを奏でる自らの店を持つのでした。
その店にはミアがかつて考案した「Seba’s」の名が…
(ちょっとうろ覚え…)
確かに二人は夢を叶えはしたけど、だからといってすべてがすべてハッピーエンドで終わらせるような甘い展開ではなかった。
これがすごくグッときました。
ジャズの伝統に固執していたセバの不遇の時代、何度も何度も挑戦しても受かることのないミアの不遇の時代。
それら苦難が描かれてきたからこそ、どこかただのハッピーなミュージカル映画にならない、味わいがいのある作品に仕上がったのでしょう。
最後、二人がすれ違うことなく生活を共にしていたらというIf物語と、それが終わったときの現実との乖離。
そことなく漂う哀愁に、浸ることができた作品でした。
まとめ:おすすめ度[star4]
最初の導入に魅せられ、最後の締めにグッと惹きつけられたことで、思った以上に感傷に浸れる内容でけっこー満足しています!
ただ、多くの人を魅了するほど万人受けするタイプの映画ではないと思いました。
僕は作品全体に漂う哀愁感が好みのものだったので楽しめましたが、「つまらない」と思う人もそこそこいそうだなーと。
ジャズを好んで聴いていたり、ミュージカル映画に詳しい方ならもうちょっと別の楽しみ方もあることでしょう。
以上、素人の感想でした~
では!
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