今日の結論
やっぱり「別姓」は認めるべきでは?
別姓がそう簡単に認められない背景があるのでは?
16日に「女性の再婚期間」と「夫婦別姓」に関する憲法判断がありましたね。
前者は違憲、後者は合憲という判断でした。
「夫婦別姓 or 同姓」の論議では以前から、
「同姓を強制されるより別姓を選択できることの方がいいに決まってるだろJK」
と漠然と考えていました。
ですがあくまで漠然とした考えなので、なかなか変えられない何か複雑な背景があるのかもしれないと考えました。
そこで、今回はどのような経緯をたどって今に至るのか、夫婦同姓・別姓のメリット・デメリット等をネットの記事を拾いつつ簡単にまとめてみたいと思います。
備忘録的なものですが、事件概要等気になる方は良ければどうぞ。
NHKニュースの目次
とりあえずこのNHKニュースを挙げておきます。
以下はその見出しと概要です。
どうやらリンク先の記事がすでになくなってしまったようです。
下にクローズアップ現代の記事をあげておきます。
消されてしまいましたが、判決直後にあったNHKの記事をまとめたものが以下に続きます。
夫婦の名字 これまでの経緯
そもそも一般的に名字が使われるようになったのは明治時代からだそう。
第二次世界大戦後の民法改正で男性か女性の名字を選べるように。
そして、高まる女性の社会的立ち位置とともに「別姓」を選択する声が大きくなっていったと。
1996年にも法務省の法制審議会が別姓を求める提案をしたが、国会議員による強い反対により頓挫。
夫婦別姓どんな議論が
これはメリット・デメリットについての話となります。以下で簡素にまとめてありました。
だそうです。
突っ込みたいところがありますが今回はまとめなのでスルー。
夫婦同姓の義務づけ 日本だけか
これは記事によると日本だけだそうです。
国連の女子差別撤廃委員会もかねてから改正するように訴えかけをしてるそう。
現在、軍事政権下による言論弾圧が激しくなっているタイでも2005年から別姓が認められたらしいです。今現在タイにいるのですが、この間そのことを嘆いているタイ人がいました。
そんな国でも別姓はすでに選べるんですねー。あんまり関係はないですが。
90%以上が夫の姓を選択
厚生労働省の調査によると、60年前から男性の名字を選ぶ率が90%を越えているそうです。
選択はできることになっていますが、慣習や伝統的なものといった社会的要因があるんでしょうね。
そのため現状は、女性差別だと叫ばれているわけですね。
夫婦別姓 世論調査では
だいたい50%でどっちつかずの結果となるらしいです。
若い世代は「別姓」、年をとった世代ほど「同姓」を支持するそう。
対象とした人々の年齢層とどれくらいのパイからそれぞれデータを取ったかによって見方が変わるとも言えますね。
鵜呑みにせず、きちんとデータを見てみたいところ。
合憲判断も議論が続く見通し
最高裁の裁判長は今回の判断理由に「通称で別姓が認められているケースが多いので憲法には違反しない。」を挙げていますが、「ただし、国会で審議すべき。」とも述べています。
「通称で認められているからそれでいいっておかしくない?」
とも思ったのですが、今回のはあくまで「憲法」には違反しないというだけで「国会できちんと審議すればおけ」と言っていなくもないとの意見をTwitterで拝見しました。
確かにそうとも取れそうです。
原告は誰?
そもそも訴えた人たちって誰だよって思ってググってみました。
上の方は「自身のアイデンティティ」の問題として、下の方はどちらかと言えばですが「生活上の不都合」の問題として訴えたそうです。
それぞれ事情が異なりますね。
前者は泣くほど嘆かわしいことなのだろうかと正直思ってしまいますが、名前は昔から大事だと考えられてきた側面はありますからね。
一概に非難することはしませんが、いささか感情的すぎてあまり良い印象ではないです。
「夫婦」や「個人」の問題から「子どものアイデンティティ」の問題へと広がり、きちんと考えてみると興味深いポイントがたくさんありそうです。
別姓を認めた方がいい根拠は?
ここまでまとめながら、やはり「別姓であることを認めた方がいい」と思いますね。
ですが、「別姓」であるべきだとする根拠はどこにあるんでしょうか?
と思ったところにChikirinさんによる「Chikirinの日記」の過去記事にて言及されていました。
法がどうのこうの、「正しいこと」がどうのこうのとかじゃなくChikirinさんの周りにいるリアルな生活の場で本当に困っている人たちがいることが垣間見えます。
単純にこういった声が拾われることが「選択」する余地が残されることによって実現されるならそれに越したことはない気がします。
まとめた上での雑感
あんまり簡単に世論に流されたくないので敢えてあいまいな書き方を試みてるんですが、今回のはやはり「おかしい」ですよね。。
ところで、ほとんど関係ないかもですが世の流れに乗って声を高らかに、さも「正義」の名の下に他者を攻撃する人って一体なんなんでしょうかね。
なんにせよ、今回の論争?も「日本」的なものを感じて「自己責任」や「意識高い系」というこれまた「日本」的な?ことを言語学を通じて研究していこうとしている僕としては興味深いものでした。
こういうのを「言説」って言います。
ですが、これの定義だとかいろいろややこしいのでまたいつか記事にしたいと思います。
では!