「教養系ラジオStudy Talk」のvol.3、『「人間×まちづくり」から考える地域経済に向けたコミュニティ論』を更新しました。
緊張して「コミュニケーション」の研究していると言いながら、「おっしゃられる」という「二重敬語」を間違えて使ってしまったとしちる(@ture_tiru)です。
『Study Talk』とは、
学問を題材に、沈黙されていることがらを語り起こしていく教養系のラジオ。「Share Study」を立ち上げたとしちるがパーソナリティとなり、毎月ゲストを迎えて二つのキーワードをもとに語り、学び合います。
という、「話しを交わしながらお互いがお互いに学び、またさらにそれが外へとつながっていくようなトークをやってやるぜ!」と息巻くラジオです。
参考 「人間×まちづくり」から考える地域経済に向けたコミュニティ論Share Study @notevol.3は、行政コンサルであり、経営者でもあり、内面では教育者としてまちづくり活動に取り組む堀下恭平(@Kyoheibb_PG)さんをゲストに迎えました。
堀下
なんて言うように、ちょっと勢いが強めですが、もはや突き抜けた勢い強めで「これはこれですごい。」と思わず気圧される方です。
※ 結局、気圧されます。
堀下恭平さんの詳細プロフィール
1990年9月12日生まれ。熊本県熊本市出身。つくば市在住。
Tsukuba Place Lab代表 / グリーンバードつくば リーダー / 株式会社しびっくぱわー 代表取締役 / 合同会社for here 共同代表
筑波大学2年次にコミュニティ拠点として学生カフェ創設にかかわったことからまちづくり分野に興味を持ち、下妻市や水戸市、横浜市などの商店街活性化にかかわった後、2年間京都で武者修行のため移住。関西を中心に行政計画策定に係るコンサルの仕事を始め、のちに起業。つくばに戻り大学生をしながら、2016年12月1日コワーキングプレイスTsukuba Place Labを創業。オープンから1年8か月が経ち、企画運営したイベントは550本以上、来場者は10,000人を突破。「迷ったら全部やる」がモットーで「成功するまで続ければ失敗しない」が信念。絶賛つくば駅前コワーキング “up Tsukuba”準備中!参考 つくばを【あげる】コワーキング up Tsukubaをつくります!CAMPFIRE
運営されている『筑波大学すぐそばのコワーキングプレイス Tsukuba Place Lab』におけるプロフィール記事はこちら。
参考 代表ほりしたのプロフィールTsukuba Place Lab※ かくいう僕もスタッフなわけですが、一歩引いた立場で居続けています。
Study Talk vol.3の概要
今回のStudy Talkのキーワードは「人間×まちづくり」で、トークテーマは「地域経済に向けたコミュニティ論」でした。
概要はこちら。
3.11以降、「地方創生」を旗印としつつ、人口減少を背景に、さまざまな取組がなされてきました。情報技術が発展する中、自由に生きようとする人々が目立ち始める一方、孤独死社会、地域自治体の危機が危ぶまれる昨今の日本における社会情勢です。
Study Talk vol.3では、コミュニケーション研究を行うとしちると、行政コンサルタントとしてまちづくり事業に取り組み、経営者としてコワーキングスペースの運営をになう堀下恭平さんと、「人間×まちづくり」をキーワードに「これからの地域経済に向けたコミュニティ」について語り合いました。生命科学系の学部出身の堀下による「動的平衡的なコミュニティ論」と、国際学系の学部出身のとしちるによる「日本文化的なコミュニティ論」が交差するとき、語られるものとはいったい!
参考記事
いずれもShare Studyの記事となります。僕が主催した2018年3月に実施の「これからの大学を考えるACADEMIC CAMP!」や堀下さんによる寄稿記事である「地域経済の問題点」の話がラジオでは取り上げられます。
ラジオを収録しての雑記
人間が生きるということにある偶然性
改めて、地域経済の話というよりも、「生きる」ということが全体のテーマとなっていたかもしれません。
というか、なんどもなんども「生きるということ」をついつい僕は強調してしまいました。
「まちづくり」に限らず、「人と人が出会ってコミュニケーションを紡いで、影響を与えあっていく」という行為がまさに「生きることそのもの」だと思うからです。
僕と堀下さんはそれぞれ置いている立場は違いますし、当然、大事にしている価値観も異なります。
ですが、あえて「異なる」ことが前提となって、Tsukuba Place Labを介して接してきました。
そうしたことを踏まえて、「じゃあ、地域ってコミュニティって、人間が生きることってなんだろう」ということを改めてことばにして、話し合った場になりました。
ラジオで言及する「偶然性」の話は、主に『ゲンロン0 観光客の哲学』を僕は引き合いに話したものです。

文脈を積み重ねることによる些細な変化の可能性
堀下さんは正直、哲学なんて「微塵も興味ない」と言っても過言ではない人です。
大学では生命科学を専攻してきた中で、理知的、論理的でありつつ、陸上で専門とした中距離走で鍛え上げている胆力で、「俺がやらねば誰がやる!」「知識より実践!」という方向をどちらかといえば向いています。
僕が初めて会ったのは、2年前ほどだったかと思いますが、今、こうして振り返ってラジオを収録してみると、またずいぶんとお互いがお互いで“変わった”と感じるんです。
つまり、堀下さんは以前よりかは哲学的なことに共感をしつつ、僕はまちづくりへの実践への共感をするようになりまにた。
先日、『観光客の哲学』を執筆した東浩紀さんが「どうすれば人の意識を変えることができますか?」という質問に「文脈を積み重ねる」という答えを示していました。
友の会会員から寄せられた声に東浩紀がお答えしました。→どうすれば人の意識を変えることができますか?
| ゲンロン友の声 https://t.co/wMSxTl2aLg pic.twitter.com/2Z52a23CYS— ゲンロン友の会@9期スタート! (@genroninfo) August 10, 2018
「意識を変える」ということは、本当にとても難しいことで、大なり小なり「影響を与えることはできる」けど、「変わる」のはいつでもどこでもその人自身でしかありません。
ある人だったりある集団だったりを「変える」というほど、そんな単線的に何かが変わるとは僕は思えない。
「なんとかしなければ!」という思いが強くなるときは、どうしても「変える」という意識が前面化するときもありますが、きっとそれでも「変わっていく」のは“その人自身”であり、そしてまた“僕自身”でもあります。
そうやって”お互いに”影響を与えあって、言い換えれば「コミュニケーションを紡いで文脈を重ね合って」なんとなく、「変わったかも…?」と振り返って気づく。
たぶん、「生きる」ということはその積み重ねでしかないんだと僕は思っています。
他にも、コミュニティとか、地域とかも、語ることはまだまだあるのですが長くなってしまったので今回はこの辺で。
よかったらラジオ聞いてくださいね!Twitterで#studytalkのハッシュタグを付けてご意見・感想をいただけるとうれしいです!
ではでは~