マスコミュニケーション学会「修士論文インターカレッジ報告会」で修士論文の発表をしました

2021年3月27日(土)に、マスコミュニケーション学会主催の「次世代セッション―修士論文インターカレッジ報告会」にて、2020年12月に提出した修士論文の口頭発表を行いました。自分の修士論文のタイトルは、「自己責任ディスコースを構築するラベリングとフレーミングの記号過程 イラク日本人人質事件の初期報道に着目した言語人類学的分析」です。基本的に、今回の発表は学会発表というほど正式なものではなく、あくまでも「報告会」として実施しているもののようでした。そのため、今回の発表タイトルは「修士論文タイトルと同じものでお願いします」とアナウンスされており、これは学会発表や投稿論文で二重投稿に引っかからないように気をつけて対応されたもののようです。発表者は11名で、開始始まりでは約50人ほど、終盤では30人ほど残っていました。

この報告会は、いつものマスコミュニケーション学会の大会とはまた違った雰囲気だったそうです。自分も含め非会員の人も多く参加していたそうで、運営を担う日本マス・コミュニケーション学会次世代委員会の先生方が修士論文の内容をブラッシュアップするような方向性で適切に質問を投げかけているのが印象的でした。そのため、最後の交流会で出た参加者の感想では「アットホーム」だと形容する人もいました。

今回の発表を介して、マスコミュニケーション学会の様子を知りたかったことと、修士論文の内容に対してどのような質問や意見が出るかを知りたいということが個人的な参加目的でした。交流会では次世代委員会の先生方が、マスコミュニケーション学会の事情をわりかし仔細に話してくれ、また発表自体も良い意味で緊張感のあるような、それでいてまだまだ深く議論ができそうな機会となり、個人的には参加して良かった会でした。まだマスコミュニケーション学会に入会していなかったため、この報告会の締切当日の夕方にこの会の存在に気づき、またちょうど春の学会の発表申込も締め切られてしまっていたこともあって、慌ただしく参加したのですが、思い切って参加できて良かったです。

参加されている会員の先生方から、今回の反省を活かしてまた来年度もぜひ継続しましょうという話が盛んにされていたので、来年度も開催されると思います。とりあえず、今回を機にマスコミュニケーション学会に入会することに決めました。メディア研究はほとんど独学で進めてきたところがあるので、またこういう場に参加する中で勉学を深められればなと思います。自分が所属している筑波大学の「ことばと文化ゼミ」の学生も、メディアをテーマにした研究が多いので、こういう場にもっと気軽に触れられるとまた刺激になるのだろうなとも思いました。人文社会科学系における学会へのアクセス回路は理工学系の状況と比べると狭く感じます。今回、次世代委員の方々の対応にも、そうしたことに対する危惧が大なり小なりあるように感じました。ちょっとばかし自分ごとに落とし込みつつ、やれることはやっていこうかなと思います。まぁ、そんなことより研究成果をまずは出していかないと話にならんのですが!精進します。

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