先日、母が気に入っていたTBSの「おかしの家」というドラマをたまたま一緒に見ました。
最終回は「忘却」というタイトル。
この忘却が指し示す内容がなかなか興味深いというか、考えさせられるものだったので忘れないように書いておこうかと思います。笑
今日の結論
自分で自分をぶん殴って思い出そう!
「おかしの家」の簡単な紹介
おかしの家とは、主人公「太郎」(オダギリジョー)の祖母、「明子」(八千草薫)が営む駄菓子屋のことです。
貧しいながらも、下町で生きる彼らの日常がたんたんと、時に現実的に描かれていきます。
金持ちになった小学校の同級生が突然訪れたかと思うと次の日に逮捕。
小学校からの同級生でいつも一緒にいた友人の死。
後半では明子が太郎の名前を忘れてしまったり、言いがかりで訴えられたりといろんなことが起こります。
そして、最終回直前に明子が駄菓子屋をたたむ決断をし、明子は自ら老人ホームに入ることに。
太郎もスペイン料理のお店を開くために、共に駄菓子屋の傍らで語り合った長年の友人も脚本家への道へとそれぞれの道に進んでいきます。
「忘却」の簡単な内容
脚本家を目指す友人が徐々に売れていく時、彼は太郎に
「俺はさくらや(駄菓子屋)の生活を忘れないから。」
と静かに、ですが力強く話します。
そして、突然時は2020年に飛び、太郎は自分の店であるスペイン料理店「さくらや」を、友人は脚本家として成功していました。
お互いそれぞれの道を歩き出し、上手くいってるように見えるのですが、段々と太郎は自分のことでいっぱいいっぱいになっていきます。
「おばあちゃん」と親しく呼び、老人ホームへと向かう際も「絶対いつかまた一緒に暮らそう」と明子に話していたにも関わらず、太郎は会うことからも遠ざかっていっていました。
そこに脚本家である友人が酔っ払いながらも太郎に訴えます。
「そうだ。人は忘れていくんだ。だけど、俺はまだあの生活を忘れはしない。」
と。
その言葉の意味に何かを感じ取った太郎は明子の危篤の知らせを受け、静かに泣きながら明子の元へと向かっていくところで物語は終わります。
「忘却」してるようで実は覚えてるんじゃないのかな?
大学生になってからほとんどテレビを見なくなっていき、増してやドラマなんて滅多に見ていなかったです。
ですが、今回のドラマは随所にノスタルジーを感じさせる久しぶりにちょっと面白いかもと思うドラマでした。
母から内容を簡単に聞いたのと、終盤を見た程度なんですけどね。笑
特に今回のタイトルでもある「忘却」。
そうなんですよね。やっぱりどうしても人は忘れてしまうんですよね。
Zガンダムで大人になったアムロもこんなことを言っています。
「人は、同じ過ちを繰り返す…全く。」
けっこー状況は違いますが、似たものを感じます。笑
そう、大切にしているものですら、気づけば日々の生活に追われて蔑ろにされていってしまうんですよね。
しょうがないっちゃしょうがないんですよ。
やっぱり重要なのは「どう生き抜くか?」ってことになってきてしまいます。
それっていうのはつまり、「お金」です。
もっと広く言えば「経済」ですね。
太郎も家族を持ち、子どもを養っていくためにも、お店の主人として繁盛させていくために一生懸命やってきたんだと思います。
そしたらいつの間にか「手段」であったはずの仕事が「目的」にすり替わってしまっていったのでしょう。
そういうことってよくあると思うんですよ。
初めてブログを始めた時とか、
何かしらのスポーツをやった時だとか、
新しい学校に入学した時とか、
会社に入る時とか。
みなさんは覚えているでしょうか?何かを始めた時の気持ちを。
僕はハッキリ言って忘れます。笑
まぁけど、どうしても日々の生活に慣れて、社会の動きに順応してしまう自分ってあると思うんです。
もちろんそうじゃないって人もいるとは思うんですけど、みんながみんなそれを出来るわけじゃないですよね。
時には立ち止まらないと見えなくなってしまうものがあるはずなのに、いつの間にか自分で自分が分からなくなっていく…
そんな時はこれです。
「歯食いしばれ!そんな大人!修正してやるっ!」
ある人が言っていました。
「いつも心にカミーユ・ビダンを。」
そうやって自分で自分をぶん殴ってやるんです。笑
忘れるって言っても、なくしてるわけじゃないはずなんです。
だから時たま思い出してみるようにすれば、案外覚えているもんですよね。
Facebookとか、ブログとか、日記とかなんでもいいと思うんですけど、自分が何をどのように感じていたか書いておくと後々に、それが思い出すトリガーになっていいと思います。
ってわけで今日もざっくばらんと思ったことを書きました。笑
皆さんはどうでしょうか?
よろしければ教えて頂けるなどして反応してくれると、飛んで喜びます。笑今日の結論
自分で自分をぶん殴って思い出そう!
まぁ結局そうするしかないかなと。笑
「忘れる」に関してはこんな記事もあります。