退き時なんて言うな素人! Mr.Children『ランニングハイ』を勝手に語る

 まさにランニングハイ状態のいま、ミスチルことMr.Childrenの『ランニングハイ』について語りたい!

ランニングハイになってしまった理由

 ども! 半徹で今にもI’m gonna be a dieとしちる@toshitiru)です! というのも先週の週末はやや引きこもり状態から脱し、金曜にはショットバー、土曜にはゲイバー(僕はストレート)、日曜にはヒンドゥー教のお祭りであるHoli Festivalに参加して来ました。とても疲れたんですが、そこから睡眠2, 3時間で次の日の英語のプレゼンテーションを作っていたので今にも死に絶えそう。かと思いきやランニングハイで意外に元気!

 それはさておき、今回はマイべスト・オブ・ミスチルソングの一曲である『ランニングハイ』を勝手にご紹介しましょう!

疲れをものともせず吹き飛ばす『ランニングハイ』

 すべての歌詞はこちらでどうぞ!

この曲は『四次元 Four Dimensions』という2005年に発売されて収録されている曲すべてがA面というちょっと変わったシングルにまず収録されました。後には『I ❤ you(アイラブユー)』というミスチル12作目のアルバムにも収録されています。

 ちなみに、この『四次元 Four Dimensions』に収録されている曲の中で『ヨーイドン』だけがアルバム、ベスト、さらにはカップリング曲を収録した『B-SIDE』にも収録されていないミスチル唯一の曲となっています。

 『ヨーイドン』を正規に聞くにはこの『四次元 Four Dimensions』を買うしかないのですが、僕は中古で売ってたのを見つけて手に入れました。

『ランニングハイ』の歌詞解説というか解釈

 この曲は、はじめて聞いた時から僕の胸を掴んで離さなかった曲と言っても過言ではありません。

Aパート:恥すらまき散らして駆け抜けろ!

甲「理論武装で攻め勝ったと思うな バカタレ!」

乙「分かってる仕方ないだろう他に打つ手立て無くて」

甲「威勢がいいわりにちっとも前に進めてないぜっ」

乙「黙ってろ!この荷物の重さ知らないくせして」

 甲と乙という内面の自分との対話から始まり疾走感が漂うバンドサウンドはすがすがしい。この歌詞も理論武装しがちな自分には刺さります笑

 そして一番のサビがこちら。

「もう疲れた誰か助けてよ!」

そんな合図出したって

誰も観ていないタイムを告げる笛は鳴らねぇ

なら息絶えるまで駆け抜けてみよう 恥をまき散らして

胸に纏う玉虫色の衣装をはためかせていこう

「恥をまき散らして」など泥臭さがあふれる歌詞が好きです。この「胸に纏う玉虫色の衣装」というところも実際に着ているわけではないけど、「玉虫色」のように見ている人によっては七色に光るという意味を表すようで、「泥臭くても人によっては美しい輝きを放てるんだ」という解釈をしています。

Bパート:金に取って変わるのは少し寂しいけど「まぁ、それもそうだなぁ」

 二番の歌詞で特に印象的なのがサビの最後にあるこの歌詞。

亡霊が出るというお屋敷を

キャタピラが踏みつぶして

来春ごろにマンションに変わると代理人が告げる

また僕を育ててくれた景色が呆気なく金になった

少しだけ感傷に浸った後「まぁそれもそうだなぁ」

 なんか分かるような気がするんですよね。ぼくの実家の前にはちょっと薄気味悪い雑木林があったのですが、そこもぼくが大学生となり実家を離れて一人暮らしをしている間に住宅が建てられてしまいました。小さい頃はそこを秘密基地にしてよく遊んでいた記憶があるのですが、もうその面影は残っていません。「お金」ってのは確かに強いです。あっという間に僕らの生活を飲み込む力があります。だからこそ気を付けなければならないとも思うのですが、この歌詞の通り「まぁそれもそうだなぁ」と思わなくもありません。

Cパート:退き時なんて言うな素人!まだ走れんぞ!

 大サビの前も「時代とか社会とか無理にでも敵を作らないと味方を探せない愉快に暮らせないよ」とちょっとした風刺が効いてて良いです。

仕組んだのは他の誰でもない

俺だって 自首したって

誰も聞いていない まして罪が軽くならねぇ

なら息絶えるまで駆けてみよう恥をまき散らして

退きどきだと言うなかれ素人!まだ走れんだ

息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして

胸に纏う玉虫色の衣装を見せびらかしていこう

 最後のためを効かして歌い上げるこの大サビはボルテージが上がって特にまた好きです。一番のサビでは「はためかせていこう」だったのが大サビでは「見せびらかしていこう」に変化しているのもまた良きです!

  • 誰が見たって構わない!
  • なりふり構わずその胸に秘めた輝きを自分から見せつけてやっていこう!

無謀だとも言えるような歌詞ですが、ここで二番のサビの「まぁそれもそうだなぁ」が効いてきます。というのも、「どこか現実を捉えながらも、それでも自分の持つ気概を盛大に表現していくんだ!」というたくましい生命力を感じさせるからです。うーん、このどこか「分かる」と思わせられるようなことば選びは匠の一言です。

 時々、この曲を叫びながら何かに向かっていこうとします。ちょうどいまがその時なような気がしていて、思わず一気にここまで書き綴ってしまいました。今から倒れるまで勉強してきます。では~。

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